岩手競馬の閉幕を見届けた翌日は、車で陸前高田→大船渡→釜石と回ることにした。釜石は、7月15日の岩手競馬ナイターで一緒にバスで仙台まで行ったりしたし、その後はどうなったのかが非常に気になってました。お別れの時に、「また、来ます。」と言って、1度も行ってないのも心に引っかかっていたのです。

朝9時に水沢を出発し、陸前高田へ。
岩手県の内陸部から沿岸部へ車で向かうには、多かれ少なかれ山間部を通り抜けて行く必要があり、途中で凍結が酷かったら無理せずに釜石へ向かおうと決めて出発。


送信者 201201陸前高田・大船渡・釜石・気仙沼

高田松原で唯一残った一本松ですが、海岸沿いに廃材を集めているのか、工事車両も多数出入りしていました。平日ですし、仕事のじゃまになってはいけないので、邪魔にならない対面から撮影。松がクローズアップされていますが、解体途中の建物も残っており、松の廃材も大量に積み上げられていました。

解体が進んでいる場所は、何もありません。
知らない人が見たら、もともと、新興住宅地として宅地整理をしている途中と思うかもしれません。震災から10ヶ月たち、沿岸部には恐ろしい広さの空き地ができあがっています。


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陸前高田で撮影。
解体が進んでいない集合住宅。5階建ての建物を津波がのみ込んでいます。

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東北六県には、東京に来てから初めて足を運びました。
大阪に住んでいた頃は、北上するとなると一気に飛行機で北海道だったので、新幹線を使い東北六県に入るのは凄い新鮮でした。あちらこちらを回りながら、最も目を引いたのが海の美しさ。三陸鉄道も北リアス線、南リアス線と乗りましたが、リアス式海岸の海は凄く綺麗です。

大船渡・碁石海岸から見る海も天気が良いとは言え、冬の海とは思えない鮮やかな青で実に穏やかな海。

10ヶ月前に、真っ黒に濁りすべてを飲み込んだ海と同じとは思えんのだよな。。

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昼食は、お魚センター・三陸にて。
名物のカキを。カキフライ、ジューシーで美味いっすね〜。

微力ですが、現地に行って、現地のお店を利用するのも支援と思ってます。

昼食後は、大船渡駅へ。
周辺を見ても、解体が進み更地になっているため、どこを走っているのかよくわかりません。


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津波に飲み込まれ、機能停止した時間に止まった時計。
あの日から、時は止まったまま。

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回りは解体が進み、どんどん更地になっていきますが、時計は残される方向で調整されているとのこと。また、写真手前の土嚢は、地盤沈下の影響で一時期は水が噴き出し、道路に冠水してしまうために整備されたものです。

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大船渡駅の次は、盛駅へ。
JR盛駅と三陸鉄道盛駅は、直結されていてここが乗り継ぎの拠点となります。
盛駅と釜石駅をつなぐのが、三陸鉄道 南リアス線です。現在、南リアス線は運休状態で復旧は未定です。また、JR大船渡線も、気仙沼から運休となっています。沿岸部の鉄道網が寸断されると、代替え交通手段がない場合は車で移動するか、内陸部まで移動しなければなりません。

釜石から気仙沼へ行こうと思うと、以前は、釜石 → 三陸鉄道 → 盛駅 → JR → 気仙沼のルートが可能でしたが、今は、釜石から東北本線の花巻や盛岡に移動し、そこから一ノ関→気仙沼と非常に面倒な行程に。

錆び付いたレールが、早く銀色に光る日が来ればいいなぁ。